北の大地で夢を紡ぐ。あるがままに。

施工前　2003年

以前は柏林だったところが皆伐されて宅地となった。いざ住宅を建ててみると問題点が露呈した。比較的積雪の多いこの地域、春の融雪に伴いその雪解け水が一気にここに集まり車道へと泥を運ぶのだ。隣接地、背後の公園からも影響を受けていた。その解消が大前提となるのだか、施主様は東京からリタイヤ後の第二の人生をこの地に求め憧れのカタチを思い描いていた。十勝らしい自然と広々とした芝生の庭である。芝生は自ずから住宅前面の傾斜地となったが、雪解け水の問題の解消には幾案かを提案して暗渠併用の枯流れ案が採用された。写真で見られる枯流れの下には有孔管が仕込まれ、流末には浸透桝が設えられている。周辺の植生は在来種を採用し自然に馴染むように配慮されている。施工から10年を経過し周辺環境にも違和感無く溶け込んでいる。

Designer : タカダ　ヒロキ
location : sarabetsu,Tokachi,Hokkaido,Japan

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